同じ球団の中で、最も若い守備位置と最も年長の守備位置が、どちらも12球団の端にある。そんなことがあるのでしょうか。ロッテの年齢×ポジション表が、ちょうどその形です。
捕手から見ていきます。田村(32)、植田(29)、佐藤(28)、松川(23)、寺地(21)、岡村(19)。6人の平均は25.3歳で、12球団で最も若い捕手陣です。19歳から23歳に3人を抱えている球団は、ほかにありません。
同じ表の外野は、12人で平均29.3歳。こちらは12球団で最も高い数字です。角中勝也(39)、ポランコと岡(ともに35)、石川慎(33)が上に並び、髙部と愛斗(ともに29)、和田(27)と続いて、藤原と山口(ともに26)、井上(25)、山本(24)、西川(23)。若い選手がいないわけではなく、上に厚みがありすぎる、という形です。
面白いのは、この偏りがあっても全体の分布には穴が無いことです。19歳から39歳まで、支配下がいない学年はひとつもありません。全学年に誰かがいるのは12球団でロッテだけで、特定の世代に賭けず毎年を積み上げてきた編成の跡が、そのまま形になっています。
投手38人も平均27.1歳で、唐川と益田(ともに37)、石川柊と西野(ともに35)が上に残り、下は21歳の木村、早坂、吉川、髙橋、20歳の坂井、19歳の石垣元と奥村まで切れ目がない。7月23日にはルケーシーを獲得し、7月30日には森遼大朗と髙橋快秀を育成から支配下へ引き上げています。内側と外側、どちらの蛇口も細く開け続けている球団です。
そのうえで、10月22日に手を入れるとすればどこか。内野14人は平均28.3歳で、ソト(37)、中村奨吾(34)、藤岡(33)の下は28歳前後が中心。最も若いのが櫻井(19)で、その上の20代前半が薄い。外野は上が厚く、捕手は下が厚い。ポジションごとに必要なものが違うので、指名は分散するとみられます。
冒頭の問いに戻ります。最も若い欄と最も年長の欄が同居する球団は、どこを補強するのか。答えは表の真ん中にある気がします。捕手の若い3人が育つ数年のうちに、外野の上段は確実に入れ替わる。そのとき内野の20代前半が薄いままだと、三つの欄が同時に動くことになります。切れ目のない分布を保ってきた球団が、いちばん避けたい形です。