年齢×ポジション表を眺めていると、「育成って何が違うの」「なぜ70人で止まっているのか」といった疑問が先に立つことがあります。 このページでは、編成を読むうえで避けて通れない用語を、本サイトの表の見方とつなげて解説します。 制度の数字は日本野球機構(NPB)および各球団の公開情報に基づき、2026年シーズン時点のものを記載しています。
一軍・二軍の公式戦に出場できる、いわば「本契約」の選手です。1球団あたりの上限は70人で、 この枠を超えて支配下契約を結ぶことはできません。球団ページのヘッダーに出ている「支配下」の数字がこれにあたります。 70人ちょうどの球団は、新しい選手を獲るためにまず誰かを枠から外す必要がある状態で、 シーズン中の補強の自由度がかなり違ってきます。
シーズン中に新たに支配下登録できるのは7月31日までです。この日を過ぎると、その年の公式戦に出場する道は事実上閉じます。 毎年7月の最終週に支配下登録の発表が集中するのはこのためで、本サイトの更新履歴も7月末に記録が密集します。
支配下70人の枠の外で契約している選手です。二軍・三軍の試合には出場できますが、 一軍の公式戦に出るには支配下登録に切り替える必要があります。背番号が3桁(101、147など)なのが目印です。
育成の使い方は球団によってまったく違います。ソフトバンクのように育成だけで40人を超える規模を抱えて三軍で回す球団もあれば、 阪神・ヤクルト・楽天のように10人前後に絞り、支配下に上げる前提で少数を育てる球団もあります。12球団の表を並べて見ると、この方針の差が人数としてはっきり出ます。
もともとはアメリカのスポーツで使われる「ポジションごとの選手層の一覧」です。 本サイトではこれを年齢軸と組み合わせ、縦=学年(世代)、横=守備位置の表として描いています。 ある守備位置の列を上から下までたどれば、そのポジションが誰の引退とともに手薄になるのかが見えます。
表のなかで、選手がぽっかりと抜けている学年のことです。本サイトが空欄の行をあえて消さずに残しているのは、 この谷こそが数年後の編成の弱点になるからです。たとえば捕手の列で20代後半が丸ごと空いていれば、 いまの正捕手が30代半ばに差しかかったとき、引き継ぐ相手が二軍にいないことを意味します。 逆に同じ学年に選手が固まっている球団は、数年後にまとめて主力が入れ替わるリスクを抱えています。
毎年10月に行われる、アマチュア選手の入団先を決める会議です。支配下選手としての指名と、 育成選手としての指名(いわゆる育成ドラフト)に分かれ、支配下指名が終わった後に育成指名が続きます。 ドラフトで入団した選手は同じ学年の行に横並びで入るため、表のうえでは「その年の収穫」が一列として見えます。
一定期間プレーした選手が、所属球団の保留から外れて自由に移籍交渉できるようになる権利です。 1シーズンは一軍の出場選手登録145日で換算され、単年で145日に届かない分は翌年以降に持ち越して合算されます。
国内移籍が可能になる国内FA権は、2007年以降のドラフトで入団した高校卒の選手は8シーズン、 大学・社会人卒の選手は7シーズンで取得します。 メジャーリーグを含む海外への移籍が可能になる海外FA権は、入団区分にかかわらず9シーズンが必要です。
国内FAで移籍する場合、その選手は前球団での旧年俸の順位によって3つのランクに分けられます。 球団内で1〜3位がAランク、4〜10位がBランク、11位以下がCランクです。 Cランクの選手には補償が発生しないため、「実力はあるが年俸順位は高くない」中堅選手は、 獲得側にとって補償なしで取れる存在になります。編成を読むうえで年俸順位が意味を持つのはこのためです。
A・BランクのFA選手を獲得した球団は、前球団に対して補償を行います。補償の方法は金銭のみ、 あるいは金銭+選手(人的補償)のいずれかで、後者の場合、獲得した球団は自軍から28人をプロテクトし、 その外にいる選手から1人を前球団に譲ります。
プロテクトの対象外として最初から人的補償に取られないのは、外国籍選手、直近のドラフトで入団した新人、育成契約の選手です。 「誰を28人に入れるか」はファンの間で毎年議論になりますが、本サイトの年齢×ポジション表は、 その議論を人数と世代の観点から眺めるのに向いています。
出場機会に恵まれない選手に移籍のきっかけを与えるため、2022年から毎年12月に実施されている制度です。 各球団が提出した選手のなかから指名し合う形で、年齢×ポジション表でいえば 「同じ学年・同じポジションに人が詰まっていて出番が回らない層」が主な対象になります。
球団が選手との契約を更新しない意思を伝えることを戦力外通告といい、シーズン終盤の第1次、 日本シリーズ終了後の第2次と、おおむね2回に分けて行われます。 その後に自由契約として公示された選手は、他球団と交渉できる立場になります。 本サイトの表からは、この時期にまとまった人数が消えます。消えた位置がどの学年・どのポジションだったかを見ると、 その球団がどの世代を入れ替えようとしているのかが読み取れます。
支配下登録できる外国人選手の人数に制限はありません。制限がかかるのは一軍で、 2026年シーズンは出場選手登録が5人まで、そのうち1試合でベンチ入りできるのは4人までとされています。 つまり「何人抱えるか」ではなく「一軍で同時に何人使えるか」が制約になります。
なお、日本の学校に一定期間在学した選手や、NPBでFA資格を取得した選手は日本人扱いとなり、この枠の対象外になります。 本サイトの表で外国人選手に付けている印は登録名にもとづく目印で、外国人枠の適用状況そのものを示すものではありません (詳しくはデータの出典と作り方)。
一軍の試合に出場するための登録で、2026年シーズンは31人まで、 そのうち1試合でベンチに入れるのは26人までです。 一度抹消されると10日間は再登録できません。支配下70人のうち一軍にいるのは常に半数以下で、 残りは二軍・三軍にいる——という前提で表を見ると、層の厚さの意味が変わってきます。
本サイトの表の行は、満年齢ではなく学年(4月2日〜翌4月1日生まれが同じ行)で区切っています。 高校・大学を同じ年に卒業した選手が横一列に並び、ドラフトの世代がそのまま表の形になるためです。 定義の詳細はデータの出典と作り方に記載しています。