支配下の左投手が7人しかいない球団は、ドラフトで何を指名するのでしょうか。DeNAの年齢×ポジション表を開くと、その7という数字が12球団で最も少ないことが分かります。投手そのものは37人と多い。左だけが少ないのです。
石田健大(33)、東克樹(31)、坂本(29)、片山と岩田(ともに28)、庄司(25)、武田(21)。これが支配下の左投手の全員です。並べてみると、24歳以下が武田ひとりしかいないことに気づきます。28歳から33歳に5人が集まり、その下が薄い。右腕を含めた投手全体の平均は27.8歳で、頭数は足りています。左の若い枚数だけが、構造的に抜けている。
もうひとつ、表を横に見ると目につく欄があります。外野11人の平均は28.5歳。佐野、神里、ヒュンメル(いずれも32)、関根(31)が上に並び、下へ降りても蝦名とエンカーナシオン(ともに29)、梶原(27)、勝又、井上絢、濱(いずれも26)。最も若いのが2023年ドラフト1位の度会(24)で、23歳以下の支配下外野手はひとりもいません。
同じ球団の捕手の欄が、ちょうど逆になっています。6人の平均26.8歳で、戸柱(36)の下に益子(26)、東妻(25)、古市(24)、松尾(22)と一学年ずつ若い選手が続く。捕手はすでに世代交代の準備が整い、外野はこれから、という状態です。
そしてDeNAには、12球団で唯一の空白があります。30歳の学年に支配下選手がひとりもいないのです。主力年代のど真ん中が抜けている球団は、ほかにありません。28歳の学年には牧、入江、片山、堀岡ら11人が固まっていて、その塊と30代の実績組の間に段差がある形です。
この夏の補強は、その段差を外から埋める動きでした。6月14日にビド(投手)とエンカーナシオン(外野手)を獲得し、7月10日にはデュプランティエの契約解除と入れ替わりに浜地真澄が育成から支配下へ。投手欄と外国人欄は、シーズン中も何度も書き換わっています。ただ、外から足せるのは今すぐ使える選手で、20代前半の在庫にはなりません。
支配下のドラフト1位在籍14人は12球団でも多い部類で、上位指名の野手はそろっています。足りないのは若い左腕と、外野の下の世代。その二つを同時に満たす選手は多くないので、10月22日はどちらを先に取るかの判断が見えるはずです。
会議の当日に見るべきは、指名順位よりも入団後の配置でしょう。左腕なら武田の上の学年に、外野手なら度会の下に。表のどちらの欄に名前が増えるかで、この球団が次の3年をどう組むつもりかが分かります。