7月10日、横浜DeNAベイスターズはデュプランティエ投手(31)の退団を発表しました。7月8日に米国で右肘内側側副靱帯の再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術を受け、ウエイバー公示での退団となります。1年300万ドル、そして異例の背番号「0」で迎えられた右腕は、わずか2登板でユニフォームを脱ぐことになりました。
DeNAが期待したものは、昨季の数字を見れば明らかです。2025年のデュプランティエは阪神の先発として15試合に登板し、6勝3敗・防御率1.39。奪三振率11.22という圧倒的な数字で、リーグ優勝に貢献しました。6月には4試合で3勝1敗・防御率1.01、26回2/3で36奪三振という内容で月間MVPを受賞。6月19日に初完封を挙げると、7月5日にも完封勝ちを重ねています。健康なときの支配力は、セ・リーグの打者がいちばんよく知っていました。
一方で昨季は終盤に故障で約2か月の離脱があり、耐久面の不安も知られていました。それでもDeNAは今年1月、投手では4人目となる助っ人として獲得に踏み切ります。狙いはローテーションの軸。健康でさえあれば先発の頭数が一枚変わる——そういう計算の、リスクを取った補強でした。しかし今季は右肘の状態が上がらず、登板は2試合(0勝2敗・防御率3.00)のみ。投げた試合の内容は決して悪くなかっただけに、故障との巡り合わせが惜しまれます。
この退団を年齢×ポジション表で見ると、DeNAの外国人投手はルイーズ、ビド、レイノルズ、マルセリーノの4人体制になりました。6月に「先発を埋める」補強としてビドを獲得した動きも、振り返ればこの離脱と地続きです。支配下は68人となり、枠には2つの余白。チームは7月11日時点で33勝44敗の4位と苦しい位置にいますが、夏場の編成はまだ動く余地を残しています。
トミー・ジョン手術からの復帰には、通常1年以上かかるとされます。それでも昨季の防御率1.39が本物であることは、この1年で証明済みです。回復を経て、再びどこかのマウンドに戻ってくる日を待ちたい右腕です。