DEPTH//CHARTコラム
ヤクルト 遠藤成を金銭トレードで獲得、二軍出塁率.410の快足内野手(2026)

ヤクルト 遠藤成を金銭トレードで獲得、二軍出塁率.410の快足内野手(2026)

ROSTER2026.07.26ヤクルト

二軍で出塁率**.410**、しかし一軍での安打はいまだ一本もありません。遠藤成内野手のこれまでの歩みは、この二つの数字の落差そのものです。7月26日、オリックスは育成契約の遠藤選手を金銭トレードでヤクルトへ移すと発表しました。25歳、東海大相模高から2019年にドラフト4位で阪神に入り、自由契約を経てオリックスの育成でプレーしてきた快足の内野手です。

阪神では一軍に定着できないまま自由契約となり、オリックスの育成へ。そこから数字は一段伸びました。2024年はウエスタン・リーグ126試合で打率**.262**、出塁率.394はリーグ最高、盗塁30も2位。俊足と選球眼を前面に出したスタイルが形になった一年です。2025年は76試合で打率**.282**、OPS.791と自己最多の出場を重ね、本職の内野に加えて外野もこなすようになりました。走れて、四球を選べて、複数のポジションを守れる。ファームでこれだけ揃えながら、一軍の扉は開かないまま、3球団目のユニフォームに袖を通します。

移籍にあたり、遠藤選手は「最後のチャンスと受け止めたい」「必ず1軍の戦力になります」と語りました。トレードは、行き場を失いかけた選手にとっての再出発でもあります。

受け入れるヤクルトの側にも、事情があります。年齢×ポジション表を開くと、24歳以下の支配下は14人で12球団最少。若い世代の欄には空きが目立ち、育成も10人と最も少ない部類です。この球団にとって、二軍で結果を出し続けてきた25歳の万能型は、薄いゾーンに差す一手になり得ます。内野の複数ポジションに加えて外野も守れる選手は、故障や不調でどこかが空いたときに、そのまま穴を埋められます。数日前には西舘昂汰を育成から支配下へ上げたばかりで、動いた育成の枠へ、入れ替わりに外から経験のある一枚を補った形です。

一軍の打席がゼロの選手が、環境を変えて最初に手にする一本。.410という二軍の数字を一軍のそれに近づけられるかどうかは、まずそこから始まります。

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