他球団の育成選手が多くても20〜30人ほどのなか、福岡ソフトバンクホークスは育成だけで52人を抱えます。支配下65人と合わせれば、ファームに2チーム分以上。この「三軍王国」が、6月下旬時点で2位(39勝28敗)と上位を走る厚みの源です。
今季の打線を引っ張るのは栗原陵矢。67試合で20本塁打・53打点と主砲の働きを見せ、近藤健介(.291・15本塁打・49打点)が続きます。柳田悠岐(38)も健在で、経験と中堅の力がかみ合っています。投手は平均26.4歳と若く、勝てる戦力と若さを両立させています。
この厚みを支えるのが三軍制です。支配下に上がりきれない若手を大量に抱え、実戦で鍛える。数で勝負できる育成は、12球団でホークスだけの仕組みといえます。30歳に8人、29歳に7人と、ここで育った世代がいまの主力を形成しています。
編成上の余白は外野です。支配下9人と最少クラスで、平均29.2歳。柳田・近藤に続く若い外野手をどう育てるかがテーマになります。幸い、素材は育成に豊富。この層の中から次の主力を押し上げられるか——三軍王国の真価は、そこで問われます。