7月20日、読売ジャイアンツが育成の代木大和投手と支配下契約を結びました。背番号は「068」から、昨季まで岡本和真が着けていた「25」へ。2024年に左肘のトミー・ジョン手術を受け、2025年から育成契約となっていた左腕が、手術からおよそ2年で一軍の登録枠へ戻ってきました。
育成からの昇格は今季7人目です。ルシアーノ、宇都宮、平山、ティマ、笹原操希、知念大成に続くこの日の契約で、巨人の支配下はちょうど上限の70人に達しました。代木投手が埋めたのは、文字どおり最後の1枠です。
復帰の土台は、静岡でつくられました。今季は開幕直後に二軍で登板したのち、3月末からファーム・リーグのハヤテベンチャーズ静岡へ派遣。先発として12試合・81回2/3を投げ、6勝4敗・防御率3.42、1完封を記録します。なかでも6月は22イニング連続無失点、月間防御率0.27で中地区のファーム月間MVPに選ばれました。二軍全体でも6勝5敗・防御率3.13。育成のままにしておく理由が見当たらない数字を並べての昇格です。
年齢×ポジション表で巨人の支配下投手を左右で分けると、この1人が加わった意味が見えてきます。支配下の左投手は16人で、12球団で最も多い枚数です。2021年ドラフト6位・明徳義塾高から入った184cm・100kgの本格派、最速156キロの速球を持つ左腕が、その群にもう1枚重なりました。座るのは23歳相当の列。20代半ばの左投手が、また一段厚みを増した格好です。
巨人の育成は36人で、ソフトバンクに次ぐ12球団2位の規模です。今季7人という昇格ペースは、この控え室が実際に回っていることを示しています。ただ、支配下が70人に届いたことで局面は少し変わります。これ以上、育成から誰かを引き上げるには、支配下の枠を1つ空けなければならない。夏場の入れ替えは、ここから一段シビアになるとみられます。
戻ってきた左腕が次に問われるのは、一軍のマウンドそのものです。手術のブランクを越えた球が、先発の谷間で回るのか、それとも左のリリーフに収まるのか。復帰後の初登板が、その最初の答えになります。